子育ての相談室

はじめての保育園

2023.12.25

「愛のある保育」とは?

ぶれあ保育園では、「愛ある保育を通じて、”自分らしさ”を大切にできる子どもを育てる」という保育方針を掲げています。けれど、「愛ある保育」って具体的にどういうこと?と疑問に思われる方もいるかもしれません。今回は、ぶれあ保育園の考え方と、それが、お子さまに具体的にどのように影響を及ぼすのかについて解説します。

子どもたちの気持ちや考えを尊重する。

ぶれあ保育園では、子どもたちに「こうしなさい」という指示や命令は決してしません。子どもたちの主体性を大事にして、どんなことを考えていて、何に興味を持っているかを観察し、一人ひとりの個性や考え方を理解していきます。

人とお話をするのが好きな子、黙々と積み木に取り組むのが好きな子、走り回って元気に遊びたい子、その1人ひとりには気持ちがあり、考えがあります。1人の人間として、その子の気持ちを尊重し、のびのびと時間を過ごしてもらうことが、その子自身が、自分自身の好きなことに気づく時間でもあるからです。

また、幼いころにそうして自分の好きなことや、やりたいことに気づき、頑張ったり、学んだり、褒められたり、新しいことを知る喜びや楽しさを感じてもらうことで、子どもたちの人格形成や自己重要感に影響を与えていくと考えています。

愛情を言葉でも、スキンシップでも伝える。

愛情を伝えるときに、その子への興味関心を、声掛け等で伝える方法もありますが、それと同時に、「抱きしめる(抱っこ)」や「頭をなでる」など、正しいスキンシップが、子どもたちには重要だと考えています。

スキンシップをとると、オキシトシンという物質が脳から分泌されます。オキシトシンは、「幸せホルモン」「絆ホルモン」などとも言われており、不安な気持ちやストレスが緩和して安心感が得られます。安心感や信頼感は自己重要感にも繋がり、子どもたちの精神的自立を促したり、ストレス耐性が強くなったり、周囲との関係性を築きやすくなったりする効果があると言われています。そのため、子どものころからスキンシップをとるのは、非常に大事だと考えています。

もちろん、過剰なスキンシップをとるのではなく、子どもたちが抱きついてくれたとき、褒めるとき、遊びの中で取り入れるなど、正しい範囲で子どもたちに愛情が伝わるように行っています。

愛情を注ぐ瞬間を、ご家庭でも、保育園でも。

保育園という性質上、どのお子さんも、大好きなご家族と離れる時間が寂しいと感じてしまうことは、最初はあるものです。送り迎えで最初は泣いてしまったりすることも。しかし、離れて寂しい時間ではなく、自分自身が愛情を注がれていると感じられる時間にしていく、信頼できる・安心な場所となることで、預けていただく保護者さまのご負担も少しずつ軽減されていくものではないか、と考えています。

大好きなご家族と過ごされる時間と、保育園で過ごす時間、その双方が、お子さんにとって幸せな時間になること。そうすることで、お子さん自身が、ぶれあ保育園を安心・安全な第二の家のように好きになってもらうこと。これも、1つの保護者さまの子育ての支援になると考えています。