子育ての相談室

保活の知識

2023.12.25

「小規模保育園」と「保育園の違い」とは?

保育園とひとえに言っても、認可保育所(公立、私立)・認可外保育施設・小規模保育事業・認定子ども園・幼稚園……など、たくさんの種類があります。それぞれどういう違いがあるのか。今回はお子さんを初めて保育園に預ける方に向けて、小規模保育園と保育園の違い、各保育施設の種類と特徴をご紹介します。

保育施設・サービスの運用形態はさまざま

就学前の子どもを預けようと思ったときに候補になる、代表的な施設・サービスの特徴やメリットについて解説します。

認可保育所(公立、私立)

保育士の設置人数、設備、保育内容等、国の基準を満たしていることを、市区町村が認めている保育施設です。

【定員】20人以上
【預かり対象年齢】0歳から5歳の小学校に入学するまでの子ども
【特徴】国や自治体から補助金の支給を受けながら運営されているため、保育料が安く抑えられているのが特徴。ただし人気が高いため、保育の必要性が高い(点数が高い)家庭から優先しての入園となり、場合によっては希望の園に入れない場合もあります。

認可保育所には公立と私立があります。公立は、運営元が地方自治体です。そのため、保育の内容も自治体で統一されており、各園での保育の質に大きな違いはありません。公立保育園の保育士は、保育士の資格に加え、国家公務員の資格も保有しています。また安定職のため長く働き続ける職員が多いことから、ベテランの保育士が多く働いているのも特徴です。私立では、運営団体や園長の教育方針などによって独自のカラーがあるのが特徴です。モンテッソーリ教育や食育、英語教育に力を入れたりと、方針やプログラムも園によってさまざま。夜間保育など時間外保育サービスが充実している保育園もあります。

認可外保育施設

認可保育所、認定こども園および地域型保育事業(家庭的保育事業、小規模保育事業、事業所内保育事業または居宅訪問型保育事業)以外の保育を行うことを目的とする施設(保育者の自宅で行うもの、少人数のものを含む)の総称です。

【定員】20名以上
【預かり対象年齢】0歳から5歳の小学校に入学するまでの子ども ※園によって異なる
【特徴】認可外保育施設は「児童福祉法に基づく都道府県知事などの認可を受けていない保育施設」のこと。運営主体は個人や団体、株式会社などで、利用形態もさまざまです。保育方針を事業主が自由に決めることができるため、「宿泊を伴う保育の提供」や「夜間保育の提供」などの対応を含め、保護者のニーズを叶えやすい環境であることが特徴です。

小規模保育事業

小規模保育事業とは、保育を必要とする0~2歳児を対象に、定員19人以下で保育を行う事業です。児童福祉法に基づき、平成27年4月から始まった子ども・子育て支援新制度の地域型保育事業の1つです。

【定員】6人以上19人以下
【預かり対象年齢】保育を必要とする0~2歳児
【特徴】定員5人以下の家庭的保育と定員20人以上の従来の認可保育園の中間に位置し、規模の特性を生かしたきめ細かな保育を実施しています。そのためアットホームな雰囲気で保育が受けられるのもメリットの一つ。小規模保育園は、マンションやあき家などの一室、もしくはリビングを活用して保育している場合が多く、家庭の環境に近いのも特徴です。環境の変化に敏感な子どもでも落ち着いて過ごせます。

認定子ども園

認定こども園とは、教育と保育を一体的に行う施設です。幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持ち、保護者が働いている・いないに関わらず利用できるのが特徴です。

【定員】20人以上
【預かり対象年齢】0歳から5歳の小学校に入学するまでの子ども
【特徴】認定こども園のメリットは、「受け入れる子供の条件の幅が広い」ことです。例えば、親の働き方や勤務時間が変わってしまうと、保育園の入園基準を満たせなくなり、やむなくせっかく慣れ親しんだ園を転園しなければならないというようなことがあります。認定こども園の場合は、保護者が働いている・いないに関わらず利用できるため、このようなリスクは軽減されるでしょう。

幼稚園

幼稚園は、学校教育法に基づく学校で、満3歳から小学校入学前の幼児を対象とした教育機関です。

【定員】1クラス35人以下
【預かり対象年齢】満3歳から5歳の小学校に入学するまでの子ども
【特徴】幼稚園は、小学校以降の生活や学習の基盤を培う学校教育のはじまりとしての役割を担っています。文部科学省が所管しており、親の申し込みにより原則として誰でも利用ができます。年齢に適した環境を整え、心身の発達を育成することや、集団生活に慣れさせ、思いやりや社会性などを養うことも目的としています。

小規模保育園と保育園の違いは?

小規模保育園とは、定員6〜19名の規模の小さい保育園のことを言います。

【メリット】
アットホームな環境で、保育士による「きめ細やかな保育」を受けられる点が小規模保育園の強みです。また、駅近など比較的アクセスの良い場所にあることが特徴です。
【デメリット】
預かり年齢が限られている場合があるので、一定の年齢になったら卒園して別の施設に入る必要があります。また、施設の建物や設備が比較的小さくなる場合が多いです。

一般的な規模の保育園は、定員は20名以上、大きいところでは定員100名以上になる保育園もあります。

【メリット】
入園から小学校就学前まで預けられるので、転園などをする必要がありません。
【デメリット】
入園希望者が比較的多く、希望する園に入れない場合もあります。

このように、アットホームな環境で丁寧な保育をしてほしいという方には小規模保育園、もう一度保活をせずに就学まで同じ環境で預けたいという方は一般的な規模の保育園がおすすめです。

自分にあった保育施設・サービスを選ぶことが大切

このようにいろんな種類の保育施設があるので、ひとつひとつの違いや特徴などを理解し、ご家庭にあった保育施設を選ぶことが重要です。